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50, 憎しみは 間接話法 より来ると 研ぐ鉛筆は 一撃を欲る


49, 疼痛の うしろに罪は (クラムボン かぷかぷわらう) あるのでしょうか


48, 十字架の ごと屋根に佇つ 少年が 火の海原を 見わたす夢に


47, バクバクと 悪夢を喰らう 獏どもが 嘔吐するほど 輝けるゆめ

 

46, 逢うことは もうないだろう 夕ぐれの レンガの町を かもめはながれ


45, ゆめのなか ねむるわたしの ゆめのなか 重すぎる啓示に ねがえりをうつ


44, ちょうちょうが まだてふてふと 舞ったころ 告白は夜の 歌に託され


43, 皿に浮く 苺はあの日 最後にと 俺が遺した ケーキの墓標


42, 風そして けものの牙を にぎりしめ 手足なくすまで 泳ぐのさ

 

41, さかさまに まわる時計が かたことに かたるこの世の はじまりおわり